▶ InDesign : Defaults[デフォルトの設定]

カラー設定


カラー設定 [カラー設定「RGB像」を「CMYK画像 に変換するときなどにCMYKの配合をどのように調整するかを決定する機能です。
InDesign[カラー設定ダイアログはヘッドメニュー[編集→カラー設定]で表示させます。
下の図が[カラー設定]ダイアログです。デフォルトでは設定が[一般用-日本2]になっていますが、それを下の図の赤枠内のように[プリプレス用-日本2]に変更します。

カラー設定

上の図BOOKHOUSEが使用しているカラー設定です。各項目を簡単に説明します。
③[CMYK]の[JananColor2001Coated]は、コート紙での印刷に適した設定です。マットコート紙や上質紙に印刷する場合は[JananColor2001Uncoated]に設定します。
上質(Uncoatedに印刷した場合インキが乾きづらいため、インキの量が多いと「裏うつり」の可能性がありますそのため[JananColor2001Uncoated]はインキ総量の上限310%になっています[JananColor2001Coated]はインキ総量の上限が350%で(下インキ総量参照
⑤[CMYK]の[カラー値を保(リンクされたプロファイルを無視印刷所によって[オフ に設定するよう推奨しているところもあります。印刷所に確認が必要です。

カラー設定

ブリッジで統一


使用するアプリケーショ(InDesignIllustratorPhotoshopなど[カラー設定すべて同じ設定にして、色調を統一しておく必要があります。同じ設定になっていない場合は、カラー設定をしたときに、下の図のように「未同期」という警告が表示されます。

ブリッジで統一 ブリッジで統一

しかし、アプリケーションごとに設定するのは面倒ですし、まちがいも起こりやすくなりますですのでAdobeBridgeを使っている場合は、Bridgeで設定してください。
InDesignIllustratorPhotoshopの[カラー設定]を同じ設定にすることができます。
設定はBridgeを起動してヘッドメニュー[編集→CreativeSuiteのカラー設定]をクリックします下の図のような[Suiteのカラー設定]というダイアログが表示されるので [プリプレス用-日本2]を選択して[適用] をクリックします。これで終了です。

ブリッジで統一

透明ブレンド領域設定


ブリッジで統一 画像に透明効果が使用されているドキュメントPDFに書き出すときInDesign「CMYK また「RGBのプロファイルに基づいて、カラースペースを合成します。
[透明ブレンド領域の設定]は、この合成する画像「CMYK」を基準にするのか「RGBを基準にするのかを設定する機能です。
通常は[ドキュメントのCMYK領域を使用]に設定しておきます。

インキ総量


インキ総量 インキ総量とはオフセット印刷CMYK各版のインキ量を合計した量でCMYKそれぞれを100% に設定した場合、インキ総量がトータルで400%になります。しかし、トータル400%で印刷すると 「裏うつり」の危険性が高くなります。ですので、一般的にインキ総量は、350%〜300%以下が望まれます。新聞の輪転印刷機の場合は、インキ総量240%以下にするよう制限されることもあります。
インキ総量 インキ総量はInDesignの場合以下の方法で制限することができます。
「ウィンドウ→出力→分版]で[分版パネル]を表示させます。そのパネルの[表示]の横にある三角形をクリックして、[インキ限定]を選択します。[インキ限定]の横にあるパーセンテージの三角形をクリックして、限定するパーセントを設定します。
限定したパーセント以上の箇所が赤く表示され、 それ以外がグレーで表示されます。
[分版パネル]を閉じると、元の色に戻ります。

【補足】 「裏うつり」とは、印刷した紙をインキが乾かないうちに積み重ねたため、紙の裏面がインキで汚れることを指します。似た言葉に「裏ヌケ]があります。「裏ヌケ]は、インキが紙に染み込んで、裏側まで滲みだしてしまう現象を指します。
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